こんにちは。双子育児の記録を書いている「はづきママ」です。
双子妊娠中、エコーの推定体重に「揺れた9週間」がありました。22週から31週まで、検診のたびに2人分の数字が並ぶ。その時間を、私たちはどう過ごしてきたのか。本記事は、データの記録ではなく、「数字に振り回されなかった9週間」の心の記録として書きます。
※大事な前提:本記事は1ケースの体験談です。妊婦健診の検査内容や具体的な数値については、必ず主治医にご相談ください。

双子妊娠のエコー体重で揺れた9週間
我が家の双子の場合、22w2dから31w0dまでの約9週間、エコーの推定体重を継続的に記録していました。検診ごとに2人分の数字が並び、グラフのような形で頭の中に蓄積されていきました。
この期間は、ちょうど弟のFGR(胎児発育不全)が経過観察対象になっていた時期と重なります。「平均より下のラインを推移している」と主治医から伝えられていて、毎回の検診が、ある意味で「答え合わせ」のような時間に感じられていました。
振り返って思うのは、この9週間に「数字に振り回されてしまった日」と「振り回されずに帰れた日」が、両方あったことです。同じ数字を見ていても、その日のコンディションや受け止め方で、揺れの大きさは変わりました。エコー体重に揺れた経験は、双子妊娠中の親なら、誰にでもあると思います。
本記事は、その揺れの中で、私たちが「振り回されないために何をしたか」という、振り返りの記録です。
数値を抜粋して見てみる(29w1d頃)
9週分の数値の中で、特に印象に残っているのは 29w1d頃の数日です。弟のFGRが「最も懸念された時期」と主治医から伝えられた頃で、抜粋して並べるとこんな形でした。
| 週数 | 兄(右) | 弟(左) |
|---|---|---|
| 28w1d | 1,217g | 1,005g |
| 29w1d | 1,450g | 1,100g |
| 30w1d | 1,567g | 1,250g |
9週分の全体表は、双子の妊婦健診|単胎との違い・エコー2人分・時間がかかること(実体験)に掲載しています。
ここで大事なのは、エコーの推定体重は「推定」であって、誤差が ±10% 程度あると一般的に言われていること。数値の単発を見て一喜一憂するのではなく、推移を主治医と一緒に見ていく、というのが基本だと教わりました。
主治医からの説明:胎盤の大きさが兄の1/4
弟のFGRについて、主治医から印象的な説明を受けたことがあります。「弟のFGRは、胎盤の大きさが兄の1/4だったことが原因と考えられる」というものでした。
(生まれた直後は「兄の半分くらい」と聞いていて、その後1ヶ月健診の頃に病理検査で正式に「1/4」と確定しました。)
同じ子宮の中で、2人それぞれに胎盤がある(DD双子なので別々の胎盤)。その大きさに大きな差があったことが、弟の体重の伸びの違いに繋がっている可能性が高い、というお話でした。
この説明を聞いて、私たちは少しだけ気持ちが落ち着いた記憶があります。「弟が小さいのは弟のせいではなく、胎盤という条件の話なんだ」と理解できたから、責める対象が誰にもいないんだ、と納得できました。
この説明は、振り返ってみても主治医から直接聞けた重要な情報でした。ご家庭・症例ごとに主治医の説明内容は違うので、気になる点があれば、ご自身の主治医にぜひ確認してみてください。

妊娠中の私たちが目にしていた数字の感じ方
数値を毎回見ていると、頭ではなく感情が先に動く瞬間があります。
「先週より弟の伸びが小さい」「兄との差がまた広がった」――そう感じてしまう日が、何度かありました。家に帰ってからネットで「FGR」「胎児 体重 グラフ」と検索すると、不安が増す情報にも触れます。検索すればするほど、「正解の数字」を探す気持ちが強くなって、目の前の弟の今を見られなくなる感覚もありました。
そんな時、主治医から「数字の単発で判断するものではなく、推移と血流や胎動の所見を合わせて見ています」と教えていただきました。一回の検診の数字に振り回されないこと、推移で見ていくこと。それは、頭では分かっていても、実際にやり続けるのは本当に難しいことだったと、振り返って思います。
振り返ってみると、数字に対して身構えすぎず、推移として受け取れるようになるまでには、それなりの時間が必要でした。
数字に振り回されないために、我が家がしたこと
9週間の中で、我が家が少しずつ習慣にしていったことが、いくつかあります。
ひとつめは、ネット検索の時間を意識的に減らしたこと。「FGR 体重 グラフ」のような検索で、自分の不安を増やしている時間が増えていることに気づいて、検診後の検索は控えるようにしました。代わりに、気になることは次の検診で主治医にメモして聞く、というルールに切り替えていきました。
ふたつめは、主治医・助産師さんへの質問を遠慮しないこと。「この数字をどう見ればいいですか」「いま気にしているのはここなんですが、どう判断しますか」と、その場で言葉にする。専門の方の答えはネット情報よりずっと精度が高くて、揺れに対する一番の支えになりました。
ここからは、読んでくださっている方それぞれに向けて書きます。
FGRと診断されて不安な方へ。診断された瞬間の不安は本当に大きいものです。私自身、検索が止まらない夜が何度もありました。「症例によって経過は違う」「主治医の説明を信じて待つ」、この2つだけは、最初に握っていてもいいと思います。
エコー体重で一喜一憂してしまう方へ。一喜一憂してしまうのは、お子さんを大事に思う気持ちの裏返しです。責めるべき気持ちではありません。「振り回されないこと」と「振り回されてもいい」は、両方が正しいと感じています。
これから妊娠を迎える方へ。もしエコー体重が気になる日が来たら、ネット検索より先に、主治医・助産師さんへ。これだけは、お伝えしたいです。
出生時へどう着地したか(兄2,040g/弟1,230g)
9週間の経過観察を経て、2024年6月24日、35週0日で緊急帝王切開で双子が生まれました。出生時の体重は、兄2,040g・弟1,230g。差は約800gでした。
弟は出生後、NICUに約1ヶ月入院しました。出生後の経過は、早産児双子の体重増加経過|修正週数の考え方(実体験)に、データと一緒に書いています。
無事に出産まで辿り着けて、9週間の数字の揺れがやっと一段落した、という感覚でした。妊娠中の数字に振り回されていた時期があったからこそ、出生時の数字を受け止める時の落ち着きも、少し違ったものに感じます。
これから双子妊娠を迎える方へ
最後に、これから双子妊娠を迎える方へ。
双子妊娠の検診は、単胎より頻度も多く、エコー体重の比較対象も2人います。数字に振り回されてしまう瞬間が、必ず訪れると思います。
そんな時、ネット検索より先に、主治医・助産師さんに「いま気になっているのはこの数字なんですが、どう見ればいいですか」と聞いてみてください。不安があれば、必ず主治医に確認を。これは、9週間揺れた我が家からの、一番のお願いです。
数字に振り回されない9週間は、誰にも保証されていません。振り回されてしまった日があっても、それは大事に思う気持ちの裏返しだと、ぜひ受け入れてあげてください。
