こんにちは。双子育児の記録を書いている「はづきママ」です。

双子(DD双子)を妊娠して、25週から約10週間の管理入院をしていたときのこと。妊娠33週の健診で、先生から「胎児発育不全(FGR)の状態です」と言われた日がありました。

双子だから、多少の成長差はあると聞いていました。それでも「不全」という言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になって。「うちの子は、危ない状態なのかな」と急に突きつけられた気がして、その日のことは今でもよく覚えています。

泣いても状況は変わらない。かといって、スマホで検索すればするほど、こわい情報ばかりが目に入って落ち込む……。そんな悪循環の中で、我が家の場合は「いま、できること」を一つずつこなすことで、なんとか気持ちを保っていました。

この記事では、私が「胎児発育不全」と言われたあの日に、最初にやったことを、できるだけ具体的に残しておきます。病院でそのまま使えた質問メモも載せるので、同じような不安の中にいる方の、頭の整理に少しでも使ってもらえたらうれしいです。

※医療的な判断は、赤ちゃんの状態や病院によって変わります。ここでは「私がどう整理して、どう聞いて、どう気持ちを保ったか」を中心に書いています。気になることは、かならず主治医や助産師さんに相談してくださいね。

管理入院中の病室でエコー写真を手に窓の外を見るママの水彩イラスト

妊娠から出産までの全体の流れ(陽性→双子発覚→管理入院→35週の緊急帝王切開)は、こちらの記事にまとめています。 双子妊娠から出産までの流れ|切迫早産・管理入院・35週の緊急帝王切開(実体験)

我が家の状況|双子の体重差と「胎児発育不全」

私は双子(DD双子)の妊娠で、25週から管理入院をしていました。(25週のときに頸管長が急に短くなって救急搬送された話は、こちらの記事にまとめています。)妊娠が進むにつれて、エコーで2人の推定体重の差がだんだんはっきりしてきて、33週のときに「胎児発育不全の状態です」と説明を受けました。

当時のメモを見返すと、推定体重はこんな感じでした。(赤ちゃんの大きさには個人差がとても大きいので、数字はあくまで「我が家の場合」として読んでくださいね。)

  • 33週ごろ:兄 2125g / 弟 1360g
  • 34週ごろ:兄 2317g / 弟 1370g

数字で並べると、差が大きいのが伝わると思います。私はこの数字を聞くたびに、「小さいほうの弟くんは、大丈夫なのかな」という不安が、ずっと頭から離れませんでした。

実際に生まれたときは、思っていたよりもっと小さくて、兄2040g/弟1230gでした。覚悟はしていても、やっぱりショックだったのを覚えています。——それでも、その2人は今、元気に育ってくれています。生まれたあと、NICUで過ごした1か月のことは、こちらに残しています。 NICUログ(6/24〜7/27)|双子のNICU・GCUの記録(実体験)

「胎児発育不全」と言われた日、私の頭の中

正直に言うと、私はぜんぜん冷静ではいられませんでした。

「私のせいで、お腹の中で大きくなれないのかな」と自分を責めたり、「今すぐ出してあげたほうがいいのかな」と焦ったり。「出したらNICUだよね」「小さすぎたら、どうなるんだろう」と、悪いほうの想像が止まらなくなったり。

でも、あるとき気づいたんです。この漠然とした不安の正体は、「状況がよく分からないこと」なんじゃないか、と。

分からない部分を、はっきりした「質問」に変えて、ひとつずつ解消できれば、少しは落ち着けるかもしれない。そう思って、私は「聞くこと」に気持ちを向けるようにしました。

夜、スマホで検索しながらうつむく妊娠中のママの水彩イラスト

①今日の事実を、3行だけ書き留める

診察が終わったあと、まずは事実だけをメモするようにしていました。

  • 今日の週数(例:33週◯日)
  • 推定体重(例:兄2125g/弟1360g)
  • 先生の見立て(例:今は管理を続けて、お腹の中でもう少し育てる方針)

このとき気をつけたのは、自分の気持ちや感想は書かないこと。「こわい」「かわいそう」と書きはじめると止まらなくなってしまうので、まずは事実だけ。たった3行でも、書き出してみると、ほんの少し頭の中が静かになる感じがしました。

②「方針が変わるのは、どんなとき?」を聞く

発育不全と言われて、いちばんつらかったのは「この先どうなるんだろう」という見通しが立たないことでした。だから私は、先生にこう聞くようにしていました。

  • 今は「お腹の中でもう少し育てる」ことが目標で合っていますか?
  • もし方針が変わるとしたら、どんなときですか?(NSTの波形、血流、羊水、赤ちゃんの元気さ など)
  • そのときは、次にどうなりますか?(検査が増える/管理が厳しくなる/出産が早まる など)

「今すぐ危ないですか?」と聞くよりも、「どうなったら、早めに出すのか」が分かると、少しだけ、不安がやわらいだ気がします。ぼんやりとした未来への心配が、具体的な「条件」に変わってくれたからだと思います。

③羊水・血小板など、“別の不安”と分けて考える

入院生活の後半は、発育の差だけでなく、羊水や血小板の数値など、心配ごとが重なりやすい時期でもありました。私の場合も、発育不全に加えて「羊水が少なめ」「血小板が下がってきている」と言われていました。

これを全部いっしょくたに考えると、気持ちがいっぱいになってしまいます。だから私は、テーマごとに分けて考えるようにしていました。

  • 発育:推定体重の推移、血流、NSTの所見を見る
  • 羊水:たまたま少なかったのか、減り続けているのか。方針が変わる条件は?
  • 血小板:帝王切開の麻酔や出血に、どう影響するのか。何が基準になるのか

羊水について確認したことは、こちらにまとめています。 羊水量がギリギリと言われたら|単発か継続かを確認する質問テンプレ(実体験)

血小板のことは、こちらに。 妊娠中に血小板が9万台と言われたら|帝王切開の麻酔・出血で確認したこと(実体験)

④パパに「役割」をお願いする(ひとりで抱えない)

不安が強いときほど、頭が真っ白になって、先生の説明が頭に入ってきません。だから、パパにも協力してもらって、役割を分けました。

  • 先生が言った結論を整理してもらう(私はそれをメモする係)
  • 「方針が変わる条件」を一緒に確認してもらう(聞き漏らしが減ります)
  • 今後の方針を、二人で確認して理解する

「母なんだから、強くならなきゃ」と思いがちですが、妊娠中はホルモンの影響もあって、どうしても強くなれない日があります。そんな日は無理をせず、最初からパパを頼るって決めておくと、私はずいぶん楽でした。

診察室でパパとメモを取りながら先生の説明を聞く夫婦の水彩イラスト

そのまま使えた、質問メモ

当時、私が実際に手帳に書いて使っていた質問です。全部を聞かなくて大丈夫。不安が強いものから、ひとつずつ使ってみてくださいね。

  • 「胎児発育不全」は、どこを見て判断されましたか?(頭・お腹・太もも など)
  • 今は「様子を見る」段階ですか?それとも「要注意」ですか?(どちら寄りかだけでも知りたいです)
  • 今はお腹の中でもう少し育てる方針ですか?それとも、早めに出す可能性もありますか?
  • 方針が変わるとしたら、条件は何ですか?(NSTの所見/血流/羊水/胎動 など)
  • 次のエコーでは、特に何を見ますか?
  • 私が日ごろ気をつけて見ておくサインはありますか?(胎動の変化/お腹の張り など)

私は、ただ「大丈夫ですか?」と聞くと、先生も答えにくいのか言葉を濁されてしまって、かえって不安になることが多かったんです。だから、「どうなったら、早めに出すのか」「次は何を見るのか」を、なるべく具体的に聞くようにしていました。

検索で自分を追い込まない/不安が強い日の「最低ライン」

「発育不全」で検索すると、よい情報も、こわい情報も、いっぺんに出てきますよね。私は読めば読むほど不安が増えて、夜眠れなくなって、翌日のNSTがよけいにつらくなる……という失敗をしました。

だから、検索をゼロにはできなくても、せめて回数を減らそうと決めました。そのぶんのエネルギーは、目の前の先生の説明をメモして、自分の状況に合った「判断の軸」をもらうことに使うようにしました。

それでも不安が強い日は、全部を一気に解決しようとしてパンクしがちだったので、自分の中で「最低ライン」を決めていました。

  • 今日の質問は、1つできればOK
  • 今日のメモは、2行でOK
  • 今日は、泣いてもOK

これだけで、「今日も何もできなかった」と落ち込まずにすんで、次の日に立て直せることが増えました。

今、振り返って思うこと

あの日、頭が真っ白になっていた私も、今は双子と、なんとか毎日を過ごしています。あのときの不安が全部消えたわけではないけれど、「いま、できること」を一つずつこなしていたら、気づけばここまで来ていました。

双子と穏やかに過ごすママの水彩イラスト

同じように「胎児発育不全」と言われて、不安の中にいる方へ。気持ちが追いつかない日があって当たり前だと思います。どうか、ひとりで抱えこまないでくださいね。

発育の差や、NST・羊水・出産のタイミングの判断は、それぞれ別の記事にもまとめています。35週での緊急帝王切開については、こちらの記事もあわせてどうぞ。

そして、結果は人それぞれだとも思います。ここに書けるのは、あくまで私の体験でしかありません。正直、妊娠中は心配ばかりで「なるようになる」なんて思えませんでした。それでも、目の前のことを一つずつ越えていって、子どもたちの育つ姿を見られるようになった今、振り返ると、なんとかやってこられたな、と思えるようになりました。

不安な日があって、当たり前だと思います。気になることがあれば、どうか一人で抱えこまずに、主治医や助産師さんに、遠慮なく聞いてくださいね。